【CE基礎特集】
前回は、CEマークがどのような意味を持つ表示なのかという観点から、まず押さえておきたい全体像を整理しました。
今回は、その理解を前提に、実際に表示する際に目にする「CEマークのロゴ」について、基本的な考え方と注意点を整理します。
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CEマークのロゴは、ただの記号ではない
CEマークのロゴは、見た目は非常にシンプルです。
そのため、単なる記号やラベルのように受け止められることもありますが、実際にはそうではありません。
CEマークは、製品が欧州で流通するうえで関係するルールに適合していることを示す表示であり、ロゴ単体に意味があるというよりも、その背景にある確認や判断の積み重ねがあって初めて成立する表示だと考える必要があります。
ロゴを付けられるのは、限られた製品だけ
ここで注意したいのは、CEマークは、欧州に輸出するすべての製品に必要なわけではないという点です。
CEマークは、特定のEU法令の対象となる製品に対して求められる表示です。
したがって、ロゴの使い方を考える前に、そもそもその製品がCEマークの対象なのかどうかを確認する必要があります。
表示できるのは、製造者が責任を負うから
CEマークは、どこかの第三者機関が一律に与える認証マークではありません。製造者、または正式に権限を持つ代理人が、その製品について必要な確認を行い、自らの責任において表示するものです。
この点を理解していないと、ロゴだけを「取得するもの」「もらうもの」と誤解してしまいやすくなります。しかし、実際には表示すること自体が責任を伴う行為です。ロゴが付いているということは、その製品について必要な対応を行ったという宣言でもあります。
ロゴが示すのは、品質や原産地ではない
前回のコラムでも触れた通り、CEマークは品質の高さを示すマークではありません。また、欧州で製造された製品であることを示す原産地表示でもありません。
ロゴを見たときに「欧州のお墨付き」や「高品質の証明」といった印象を持たれることがありますが、実際の意味はそれとは異なります。CEマークが示しているのは、あくまで欧州市場で流通させるために関係する要求事項への対応です。
この点を押さえておかないと、ロゴの意味そのものを誤って受け取ってしまうことになります。
見やすく、読めて、消えにくいことも重要
ロゴは正しい形で表示されていればそれで十分、というわけでもありません。
実際には、見やすいこと、読み取りやすいこと、簡単に消えないことも大切です。つまり、デザインとして存在していればよいのではなく、表示として機能している必要があります。
製品本体に表示するのか、銘板で示すのか、あるいはサイズや構造の都合で別の方法をとるのかといった点も含めて、実務上の判断が必要になります。ロゴの形だけではなく、どのように表示するかも重要なテーマです。
本当に大切なのは、ロゴの前にある準備
実務の順番として大切なのは、最初にロゴを用意することではありません。
先に確認すべきなのは、これまでのコラムで述べているように、どの法令が関係するのか、どのような評価や確認が必要なのか、どのような文書を整える必要があるのかという点です。
ロゴは入口ではなく、最終的な結果として貼付されるものだと捉える方が実態に合っています。
当社「海外認証PRO/株式会社テンダーラビングケアサービス」では、製品の内容や想定用途をもとに、CEマークの対象性の確認から、表示に至るまでの進め方の整理まで、初期段階からサポートしています。
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次回は、「欧州編 ~CEマークで必ず行う必要となるRiskAssessment/RAの考え方~」です。