皆さん、こんにちは。本日は、第2回を配信させていただきます。

改めてこの講座について少し前置きいたします。

CEマーキングにおいて予備的知識を中心に欧州委員会発行の

Official Journal of the EuropeanUnion Information and Notice(Blue Guide)

をベースに英語のガイドなんでこれを和訳(意訳)して

CEマーキングの「お勉強講座」として配信させていただいております。

ご準備いただきたいのは、上述のBlue Guideです。

以下のサイトから入手できますのでお手元にご準備いただきたいと思います。

(2016年7月26日版)

http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=OJ:C:2016:272:FULL&from=EN

 

なお、筆者の英語のスキルは決して高くないのでこの点だけは

ご留意くださいね。

つまり、完璧な翻訳文ではなく一部

意訳的に筆者が解釈する箇所がございますのであくまでも

ご参考とさせていただきますので予めご了承ください。

もう少し詳細にあるいは、ご質問ございましたら

弊社お問い合わせいただければと思います。

お問い合わせ先:

global@tenderlove.co.jp

 

また、ポイントとなる用語でEU整合法令(規格)など

CEマーキングの基礎的な解説を弊社の

ホームページからダウンロードできますのでご利用ください。

(CEマーキングの実務の基本)

https://tenderlove-pcb.biz/report/

 

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では、早速第1回の続きで、2.3.から入っていきましょう。

2.3.PLACING ON THE MARKET 「上市」:

この項で本題の上市になります。2.2.のタイトル

である”MAKING AVAILABLE ON THE MARKET”とこの項のタイトル、

ちょっと似ていますね。ガイドの枠内の訳文(四角で括った文章)は、

ー「製品は、EU市場で初めて利用可能にされるときに上市される。」

ー「市場で利用可能にされる製品は、上市されるときに適用可能な

    EU整合法令に適合しなければならない。」です。

上市という言葉は、法律用語(legal terms)として扱います。

つまり、製造者および輸入者が製品製品を初めて流通業者または

直接最終使用者に供給することそのものの行為(業務)を「上市」

と定義しています。

この項で抑えておきたいことですが、大きな前提として2.1.に

あるEU整合法令があって、2.2で自社の製品がEU市場において利用可能とされ、

そして本項2.3.で「上市」という流れで説明されていることです。

EU整合法令、利用可能にすること、そして最終利用者に供給する行為

である上市をセットで理解しておくことが重要かと思います。

 

もう一つ、上市において「利用可能にされる」については、

個々の製品に適用されるということです。

つまり、製品の型式や個別生産あるいはシリーズ生産に関係しないということです。

Blue Guideでは、たとえば、ある製品が整合法令に適用して上市されいた状態で、

この製品にたいして新たな強制要求を規定した新たな整合法令が発効、

この製品は新たな整合法令に適合されなければならないとあります。

この説明の解釈は、実際にこのような場面でないと

なかなか理解しにくいかもしれません。

 

19ページになりますが、

”Placing on the market is considered not to take place where a product is: ”

これ以下の条件に当てはまる製品の扱いは、上市とみなされないケースとして列挙

されています。8つの英文がありますが順に和訳をしていくと・・

-「自社使用のために製造されたもの。(しかしながら)EU整合法令の中には

 適用範囲に自社使用のために製造された製品をカバーするものがある。」

-「第三国において物理的に存在している間、その国で消費者が購入し、

 その消費者による個人使用のためのEUへの持込み。」

-「第三国の製造者から、製品のEU整合法令への適合を確実にするために

   契約がなされたEU域内の認定代理人への移転。」

-「第三国からEU税関区域への運搬持込み、非関税地域、倉庫、一時保管

   または、他の特別な税関手続き(一時許可または、内部処理)に置く。」

-「第三国に輸出する目的で、加盟国において製造される場合

 (これは、第三国への輸出用の最終製品に組み込むために製造者へ

  供給される構成部品を含む)」

-「まだ製造段階と考えられる試作生産品の試験または、確認のための移転。」

-「貿易見本市、展示会または、実演において管理下で展示または、

     動作される場合。」

-「製品が、まだ利用できない間、つまり流通、消費あるいは使用のために

 提供されていない、製造者(あるいは、EUに設立された認定代理人)あるいは、

 輸入者が保管している場合。これは、適用可能なEU整合法令

 に別途定めがない場合に限定する。」

と、なります。

和訳は省かせていただきますが同じページの下段にいくつかの

注釈がありますので参照しておいたほうがいい場合があります。

 

次に、online operators オンライン事業者について記述されています。

オンライン事業者、すなわちインターネット販売事業者になります。

いまや全世界の製品はどこにいても購入することが可能です。垣根がないわけです。

ここに記述されている内容を箇条書きにしてみました。

・EUのオンライン事業者によって販売を目的とした製品は、

   EU市場に上市されたとみなす。

・また、EU域外の販売者によってオンライン販売のために提供される製品も

 同様に上市とみなす。

ただし、あくまでもEU域内の消費者、最終使用者をターゲットにしている場合。

・では、ターゲットにしているかどうかの判断は、

   EU域内に直送可能としている場合、

 発注のための言語がEU域内で話されている言語である場合、

 支払い通貨がEU域内で流通している通貨である場合。

としています。

ということでEU域外の業者でもEU域内をターゲットにしたことが

明らかにわかる場合は、上市とみなすことになります。

 

さらに、続きます。

・個人同士の販売(C to C)は、商業活動とは一般的にはみなさない。

 とありますが

その活動の規則性など繰り返しがあったり供給者側の意図等を鑑みて

判断されなければならない。

ちょっとグレーですね。要は、ケースバイケースとしています。

・もちろん、オンラインで販売される製品もEU規則に適合することが条件。

・一般にオンライン事業者は、 fulfilment houses つまり委託保管、

 出荷業者に製品を預け、オンラインで注文が入るとここから出荷、発送される。

 このような配送形態でもこのfulfilment housesに保管された時点で

   上市とみなされる。

 

”The placing on the market is the most decisive point in time concerning

the application ofthe Union harmonized  legislation . ・・(中略)・・

even in case of revisions to the applicable

legislation or the relevant harmonized standards,

unless otherwise specified inthe legislation.”

 

上記の和訳は、

「上市は、EU整合法令の適用に関する最も重要なタイミングである。

製品は、利用可能にされる場合、上市のタイミングで、

EU整合法令に適用しなければならない。よって、・・

EUで製造された新製品、第三国から輸入された全製品の新品、中古を問わず

上市のタイミングでEU整合法令に適合していなければならない。

一旦上市された適合製品は、サプライチェーンにおいては適用法令、

関連整合規格の改正があっても法令でほかに規定がない限り追加の考慮が

されることなく、引き続き利用可能とする。」

 

最後のパラグラフでは、EU市場においては加盟国として

市場監視の義務があるとしています。

また、中古品について記述されています。

 

“Used products, which are on the Union market,

are subject to free movement according to

the principles laid down by Articles 34 and 36 TFEU.

It must be noted that used products made

available to consumers in the course of a commercial activity

are subject to the GPSD. ”

 

中古品は、TFEU第34,36条において自由移動の対象であること、

消費者はGPSDの情報に注意しなければならないとあります。

GPSDですが、危険な製品などの情報をウェブサイトで公開しています。

機会あればこのこともお勉強講座の対象にしてみたいと思います。

以上が2.3.「上市」になります。

 

 

では、今回はもう一つお勉強しておきましょう。

2.4.PRODUCTS IMPORTED FROM COUNTRIES OUTSIDE THE EU

「EU域外国からの輸入製品」:四角のなかの和訳は、

 

ー「原産地に関係なく、EU域内で利用可能にされるときに、

    整合法令に適用が必要。」

ー「製品は、EU域外国からの場合、EUの最終使用者に到着する前に、

  自由流通リリースの手続きに入り、境界管理責任当局によってチェックされる。」

 

初めの文言についての解説ですが、

第三国から輸入された中古品(使用済み含め)廃電気または、

電子製品の再使用される製品も含めてEU整合法令が適用される。

しかし、既にEU市場にあるものは除くとあります。

また、EU整合法令が施行される前に製造されたもの、

第三国から輸入される使用済みのものや中古製品も同様に適用されません。

次の文言の解説になりますが、

その前に

”the procedure of release for free circulation”て何だろう?

についていろいろ調べてみました。

わかったようなわからないような言葉ですからね。

 

https://ec.europa.eu/taxation_customs/business/customs-procedures/what-is-importation/free-circulation_en

このサイトの以下の以下の文章がありました。

 

” Free circulation

Article 23 EC Treaty stipulates free circulation for Community goods throughout

the European Community (EC). This principle applies not only to goods made in

the Community but also to imported goods which have been released for free

circulation after payment of the import duties to which they are liable.”

「Free circulationとは、第23条EC条約は、ECにおいてコミュニティ商品の

自由な流通を規定している。

この原則は、コミュニティだけでなく輸入品についても彼らが

責任を負う輸入関税の支払い後の自由な流通。」

 

うん、まだよくわかりません。次のフレーズは、

”What is the purpose and scope of the procedure of release for free circulation?

The purpose of release for free circulation is to fulfil all import formalities

so that the goodscan be sold on the Community market

like any product made in the EC. Release for free

circulation thus confers on non-Community goods

the status of Community goods.”

この和訳は、

「自由流通リリース目的と範囲は何ですか?

目的は、すべての輸入手続を履行することであり、ECで製造された製品のように、

コミュニティ市場で販売することができます。 自由流通リリースは、したがって、

非循環型商品には、コミュニティ商品の地位が付与される。」

 

いまいちわかりません。

ここで、”Community goods”ってなにか?これもあやふやです。(私だけ?)で、

「コミュニティ商品は、EU内でまだ自由に流通している商品です。

したがって、これらの商品には輸入関税を支払う必要はありません。」

になります。

non-Community goods=非循環型商品は、その逆で関税も

かかれば自由に流通できない商品。

これも自由に流通させることができる扱いと解釈したいと思います。

ちょっと寄り道が長くなりました。元に戻ります。

 

自由流通リリースの目的としてEU域外、域内の区別なく

EUの最終使用者に到着する前にEU市場で利用可能にできるように

すべての輸入手続きを満たすためとなっています。

製品が自由流通リリースの手続きの下で税関に渡されるとき、

EUに上市されることになります。

(このとき、EU整合法令に適合、自由流通リリースと上市は同時になる)

必ずしも自由流通リリースと上市が同時になるとは限らないとあります。

上市は、EU域外の事業者がオンラインで販売した場合のことが記述されています。

この場合、

上市は自由流通リリースの前に実施することも可能で後でも可能としています。

製品の適合性の物理的なチェックがEU税関への製品の到着時に

できるだけ早く実施される場合でも上市は、自由流通リリースの前でも後でもいいですよ、

となります。

 

最後に認定代理人について、最終のパラグラフを和訳します。

 

「EU域外からの輸入製品の場合、認定代理人は製造業者にかわって

多くの業務が遂行できる。第三国の製造業者の認定代理人が、

EU域内の流通業者または、消費者へ供給する際は、

単なる認定代理人ではなく輸入業者となりその責任、義務を負うことになる。」

 

以上です。

今回のように、途中で言葉の定義めいたことを確認していき

少しでも認識にズレがないようにしていきたいと思います。

しかし、確認において不十分であったり、

そもそも解釈の誤りがあるかもしれませんのでこの点だけはご容赦ください。

 

 

第2回を終わらせていただきます。1週間後に2.5.から第3回配信いたします。

ありがとうございました。